「山桜花」
うすべにに 葉はいちはやく 萌えいでて 咲かむとすなり 山桜花
(薄紅色に葉は早くも萌え出て、山桜の花は咲き出そうとしているようだ。)
雲ふたつ 合はむとしては また遠く 分れて消えぬ 春の青空
(春の青空を眺めていると、二つの雲が一つになろうとして近づいていったけれど、一緒にはならず、またふたたび遠くわかれて離れ離れになり、そして、ついに消えてしまった。)
(若山牧水)
かな作品を書く時はいつも、その作品の発表時期に合わせた季節の歌を選ぶようにしています。
百人一首や新古今和歌集から選歌することが多かったのですが、最近は牧水さんがお気に入り☺️
自然を愛した牧水さんの歌は、なんだか親しみやすく、書作品としても、どう表現したいか…と考えるのも楽しいのです😊
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